-Face Map と アトリビュート-


※ この記事は Blender Advent Calender 2023 用に書いたものです。

皆さんは Face Map を使っていましたか?
使ってない?そうでしょう、そうでしょう。
使われなかったので、Blender 4.0 でひっそりと消えた機能です。

Face Map は消えてしまいました。
機能を使わなかった皆さんのせいです。
あーあ。


そんな Face Map 機能の紹介と、Blender 4.0 で使える代替機能についてのお話です。
Vertex Group の機能と使い方は多分知ってますね?
頂点に値を設定して、それに従ってボーンで制御したり、モディファイアーの効き具合をコントロールできます。
値を割り振ったり(Assign)、値を割り振られた頂点を選択したり(Select)選択解除したりもできます(Deselect)

実は、面に対してちょっと似た機能として Face Map という機能があり、好きな面に対し同じように Assign したりできました。
例えば、スザンヌの目の部分に Eye を割り振ると、
Eye を選んで Select すれば、目の部分が選択状態になる…といった使い方ができます。
こんな感じです。

頂点ウェイトとはちょっと違って、各面で割り振ることができる Face Map は1つだけです。
例えば、この面は Head この面は Eye というように1:1の割り振りができますが、
この面は、Head 兼 Eye というような設定はできず、どこかの Face Map に所属(もしくは無所属)するという考え方になっています。
それなりに便利じゃないですか。では、他にどんな機能があるのかな?
というと、それしかできません。

いや、最初は別の機能、同じ名前のボーンと連動して、メッシュを編集するようにボーンを制御したり…というようなことをできるようにするための下準備のための機能だったようです。
ところが結局その機能は発展せず、面を選ぶだけができる機能として残っていたのですが…

はいそうです、ジオメトリノード用の汎用アトリビュートが発展してきたので、もうFace Map 的な情報は、汎用アトリビュートで保持するようにすれば良いよね。
ということで消えてしまいました!

というわけで、似たことをアトリビュートで代用して見ましょう。
面をドメインに持つ、ブーリアン(True/False)の属性として設定をしました。
ただ、こうして見ると、面の区別するタグとしてアトリビュートをどんどん作っていくと、
他の重要なアトリビュートと混じっていくので、情報の整理という点ではまだ改善の余地はありそうです。

そもそも、Vertex Group でおなじみの

これらのボタンが無いので、同じ操作感での編集ができないですからね。

アトリビュートに True/False の値を設定するには、
メッシュメニューから Set Attribute (属性を設定)を選ぶことで、
現在アクティブなアトリビュートを設定することが出来ます。

このように頭の部分を HEAD が True というように設定するわけです。
あれ?設定はできても、それを選択状態にする機能は?

というと、実はひっそりと Blender 4.0 で Select メニューの中に増設されています。
普段、なぜかグレーアウトしていることが多いので、
「?」となるのですが、なんとブーリアンにだけ対応しています。

Float 型でも、0かそれ以外…とか、閾値以上で選択とかができても良い気がするのですがね。
このあたり、新しめの機能なので微妙に機能が充実していません。
ということで今回は、ひっそりと消えてしまった Face Map 機能と、それに似たことをするアトリビュートという事を紹介しました。
ではこの記事はここまでです。お疲れさまでした。

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