-アドオンフォルダ-


※ この記事は Blender Advent Calender 2023 用に書いたものです。

さて、Blender のアドオンのインストール方法は皆さん知っていますね?
知っていますね?
初心者向けの Blender 記事も色々な場所で見つけることができる昨今です。
インストールの仕方、アンインストールの仕方などは、大丈夫だと思います。
プリファレンスのインストールボタンから、
インストールします。
ファイルブラウザが開くので、
ダウンロードしたアドオン用の .py ファイル、もしくは アドオン用の .zip ファイルを選べば、
はいインストール…で問題ないですね。
インストールしたアドオンは、プリファレンスから削除ボタンでアンインストールもできるので安心です。

しかし、間違って Blender のアドオンじゃないものをインストールしたりしたことありませんか?
アドオンとして認識できないものをインストールしたとしたら…アンインストール画面も出てきませんから…

あれっ、もしかして、インストールしたアドオンを収容するフォルダの中に、ゴミが溜まる一方なのでは?
というのをちょっとばかり確認して見ましょうという記事です。

インストール先

ユーザーがインストールしたアドオンの収容先なども、ちょっと検索すると出てきます。
私が Windows でのユーザーなので、他の OS の場合は少し違うかもしれませんが、その場合は場所を読み替えてください。
(ついでに、バックスラッシュも\マーク表示で書いている無対策のお手軽表示なのも気を付けてください…)

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Blender Foundation\Blender\Blenderのバージョン\scripts\addons\

中を見ると、既にインストールしたアドオンのフォルダと .py ファイルが幾つもあるはずです。
拡張子も重要なので、非表示設定にしないで表示するようにしておいてくださいね。

私、自作のアドオンをやたらと作っているので、謎めいた名前のファイルが一杯入っていますが…
個々のファイル名などは気にしないでください。

NantokaKantoka.py

というような感じの拡張子 .py の python ファイルは
一つのファイルで構成されているアドオンです。
インストールすると、そのままファイルがここにコピーされます。

アドオンが複雑になってくると、一つのファイルに収まらないでたくさんのファイルからアドオンが作られることがあります。
こういう感じに複数の .py ファイルを使う場合には、それらをまとめて一つのフォルダに入れておきます。
場合によっては、アドオンが使うメッシュやノードのデータを含む .blend ファイルなどが混じっているかもしれません。
この中で一番偉いのが、__init__.py です。
このファイルが、他の .py ファイルを呼び出すという仕組みになっています。
ですから、__init__.py が入っているフォルダ全体で一つのアドオンになります。
こうしたアドオンは、フォルダをまとめて一つの圧縮 .zip ファイルにして配布します。
アドオンのインストール時に .zip 形式のファイルをインストールすると、
それが解凍されたフォルダとして、収容先のフォルダにコピーがされる仕組みになります。

間違ったアドオン

間違ったファイルをインストールしてしまうことがあります。
ありがちなのが、うっかり解凍してしまったアドオンの中身の __init__.py や、
その部品の断片の .py をインストールしてしまう事です。
ありゃっ。__init__ ファイルが単独でインストール(コピー)されてしまいました。
このファイルは、アドオンとして必要な情報の断片しか持っていないので、認識がされません。
認識されていないのですから、アンインストールボタンが形成されるわけでもなく… 間違ってインストールしたファイルは、段々と溜まっていってしまいます。
手動で削除するしかありません。多分。

また、アドオンと一緒にドキュメントが配布されることも良くあります。
私自身がそういうアドオンの配布を良くするのですが、.zip ファイルの中身がこんな風になっていませんか?
アドオンをインストールする用の .zip ファイルと、ドキュメントが入っています。
そんな、アドオン本体じゃないドキュメントとかの .zip ファイルをインストールしてしまうと…
ああーっ、ドキュメントとかが解凍されて収容先にコピーされてしまいましたよ。
中身はもちろんこのままです。
肝心のアドオン本体は圧縮されたままです。
__ini__.py ファイルが無い(中の.zipの中にある)のですから、アドオンとして認識されません。
認識されていないのでアンインストールボタンもでてきませんから…
やっぱり手動で削除するしかありません。多分。

終わりに

ということで、アドオンを構成するファイルと、そのの収容先について少し込み入った説明をしました。
まぁ、認識されていないファイルがあっても、認識されていないのですから悪さをするわけではありません。
別にそのまま放置で実害はないのですが…気になったら掃除して見ても良いかもしれません。

しかし、掃除するときにファイルやフォルダを見たって、見ただけでは正しいアドオンのファイルかどうかは分からないというのが恐ろしいところなのですが(笑)
__init__.py があるべきところにあるのか、などである程度の判別などはできます。

ということで、この記事はここまでです。お疲れさまでした。

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