-Blender ビデオ編集-

5. スピードコントロール(タイムリマップ)

いろいろと使い道の考えられる変則的なEffect Stripに Speed Control があります。単純に速度を速める遅める、といったほかに、自由に時間を操作するいわゆるタイムリマップ も行えるので別に解説しておきます。

操作の対象になるStripを用意して、それにスピードコントロールを追加でセットします。
デフォルトでの効果は「Stripの長さに合わせる」というものです。これはもともと長さ20のStripを長さ40に変形するといった操作をしたときに、自動的に速度を半分にして、stripの長さに合わせる効果になります。
このチェックボックスを外すと、速度を数値入力で指定することができます。0.1を指定すれば、10倍ゆっくりの再生が行われます。
こちら、残念ながら速度にキーを打って時間変化させる操作じたいはできるのですが、現状では先頭で計算が行われるようで、早回しや遅回しを自由に操作、といったようなことはできないようです。
さらにチェックボックスを外すと、直接フレーム数で時間を入力できるようになりました。Scale to length がチェックされていると、フレームではなくて、0 から 1 までの数値で規格化した時間で指定します。
キーフレームを打って、普通に Frame number: の数値を時間操作することで、Stripの時間を進めたり戻したり、一時停止したりを自由に行えます。
この場合、時間を進めて戻すという時間の流れを設定しています。
これでシーン全体の時間を自由に操作することができます。

※1)3Dのシーンに対しては、フレーム 12.7 の時のオブジェクトの位置や速度、といった情報があるので滑らかに時間が進みます。Movie Strip の時には、フレーム間の補間などは行わないために、時間を遅くすると基本的にカクカクになります。

※2) 2.79 の時点で、シーンに対して時間操作をしたときのキャッシュ画像の更新や、Strip と Effect Strip を動かしたりする際の表示の更新などに不具合が残っているようです。表示が乱れた際などは、ヘッダーにある Refresh Sequencer を使うようです。

inserted by FC2 system