フリーウェアでシミュレーション結果アニメーションを作る

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2. ImageMagickで合成
2.1 文字情報をくっつける

■ シミュレーション映像の素材はもともと連番画像であるでしょうから、画像に加工を加えるソフトで文字情報を加えることができます。

■ 一枚一枚手で処理するのは非現実的ですが、コマンドラインで操作するImageMagick等では、ループで連番を処理するスクリプトなどを作れるので、一気に必要な字幕をつけることなどができます。

■ 文字を扱うので、まずはフォントのリストを得るためのコマンドです。

 $ convert -list font

■ フォント名と、本体のファイルのパスを知ることができます。どちらかを使って利用するフォントを指定することができます。

■ 端末やcygwin端末での日本語入力はやや厄介なので、これから先のコマンドで日本語を含むものは直接入力するのではなく、一旦シェルファイルを作成して、そのファイルを実行する形になると思います。


■ 下は convert コマンドで文字を焼きこむ時のコマンド例です。(2行に分割して表示しています)

> convert -font c:\\windows\\fonts\\msmincho.ttc -pointsize 20 -fill "#ffcc00"
-annotate 0x0+5+20 "Use Japanese in WINDOWS\nhas some difficulity." original0000.png New0000.png


■ 残念ながら WINDOWS 版で日本語を扱うのはちょっと試みた限りなかなか難しいようです。ImageMagick 自体はUTF-8フォーマット対応なので、nkf をうまく使うことで日本語は扱えないこともないようなのですが、微妙に文末にごみが付いたりなどしました。

■ 以下が主なオプションです。

-font フォント
フォントの指定です。フォント名かそのパスを使います。
-pointsize サイズ
フォントのサイズ指定です。
-fill 色
塗りつぶしの色指定です。色名か直接RGBを16進数で指定します。
-anotate AxB{+-}X{+-}Y 文面
文字を書き込む本体のオプションです。
文面の前に必ず角度や位置を決める項が要ります。
ABは文字を傾ける角度、XYは文字の位置(左上が原点)です

■ 元からUTF-8を使っているUNIX/LINUX環境では、どうやら日本語もうまく扱えるようです。
手書き日本語フォントのみかちゃんフォントで文字を書くこともできました。

convert -font "みかちゃん-Regular" -pointsize 18 -fill white
 -annotate 0x0+10+20 "Linuxだと結構上手く\n日本語が扱えたりする" original0000.png New0000.png


■ for ループなどを用いれば、連番画像に字幕をつけることができます。ただし、ここからここまで字幕を入れる、などの作業はフレームを数字で入力してやらなければならないので、面倒です。
この方法は、極単純な字幕を入れるといった用途以外ではちょっと厳しいかもしれません。


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