フリーウェアでシミュレーション結果アニメーションを作る

カット編集

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1. 動画を切った貼ったする
1.1 GUIソフトで映像をくっつける

■ フリーの映像編集ソフトを使って、映像をくっつけてゆくことができます。

ただし、余計なトラブルを避けるために、映像の縦横のサイズとフレームレート(秒間何コマか)は同一にしておきましょう。
特に、秒間29.97コマ(TV放映の速度)の映像と、秒間30コマ(端数が嫌なので良く使われる速度)は混在しやすいので、使うソフトがデフォルトでどうなっているかなどに注意が要ります。



■ AviUtlの場合追加読み込み (もしくは ctrl+ファイルドラッグ)で

■ Virtual Dub(日本語パッチ版)ではAVIセグメントの追加

■ avidemux であれば追加 (もしくは ファイルドラッグ)で

それぞれ avi を次々に貼り付けることができるので、素材のAVIさえあれば簡単に複数のカットからなる映像を作ることができます。


■ このとき全てのカットでコーデックが同一であれば、再圧縮無しで保存ということができます。これが使えれば、作業がHDDへの読み書きだけで済むので劇的に速くなります。

■ AviUtlの場合は保存のときに再圧縮無しをチェックします。


■ VirtualDubだと映像メニューの中に直接コピーのチェックがあります。


■ Avidemuxにはコーデックのなかにそのものずばりコピーがあります。


1.2 一枚絵からaviを作る

■ 何らかのタイトル画像を一枚作描画用のソフトで作成したとします。

連番画像からaviを作れましたが、一枚のタイトル画像からでは1コマの動画になってしまいます。本格的な映像編集ソフトなら、一枚絵から好きな長さの avi を作るなどお手のものですが…

■ もちろん、ファイルをコピーで増殖させて連番ファイルにするというスクリプトを作ることもできますが、もう少しましな手を探してみます。

■ VirtualDub では、一枚絵を読んだ状態からコピー&ペーストでフレームを追加してゆくことができます。 Ctrl+C, Ctrl+V を繰り返して、倍倍ゲームで256コマまで増やしてみました。

■ このまま([映像]->[フレームレート]の設定を忘れずに、)aviとして保存することで簡単にタイトル用のavi素材を作れます。

(他のソフトでは貼り付けは「そのフレームを」上書きする仕様なのでうまくいかないようです)


1.3 aviを切り取る

■ 長く作りすぎたaviファイルは、ワーキングエリアを設定して avi を保存することで短く切ることができます。この際も、再圧縮無しで保存できれば高速に処理ができます。

■ ただし、コーデックによっては、あるフレームからの差分情報のみを保持してファイルサイズを縮めているものがあります。そうした avi は、再圧縮をせずに任意の長さの avi を切り取ることはできません。(キーフレーム単位では切り取れる場合があります。)

■ AviUtlの場合は右下の|← →|ボタンでワーキングエリアを設定します。


■ VirtualDubは、ボタンです。なぜか Wine 上で動かすと、このボタンだけアイコンが見えなくなってしまうようです。(ボタンとして機能はしています)


■ AvideMux ならこのボタンです。




■ これでもっとも簡単なカット編集ができるようになりました。映像編集をするときには、破壊圧縮をするコーデックを使っていると、編集の度に映像が劣化してゆきます。編集の素材は、(HDDを圧迫しますが)劣化しないコーデックを使い、最後に完成してから配布用にファイルサイズの小さい avi に変換するのが良いでしょう。


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