ボリュームのネスト

このモディファイアは、他のボリュームのデータをネストして内部に表示します。
ある種のシミュレーションでは、全体のほとんどがほぼ一様な状態で、一部だけ非常に複雑な構造を持つ場合があります。
複雑な領域では細かな解像度が必要ですが、全体をその解像度で扱うのは、コストがかかりすぎるというような場合です。
そのような場合に、計算をいくつかのパーツに分けて、全体を荒い解像度で計算し、一部を細かい解像度で計算するようなことがあります。
このモディファイアを使って、そのようなデータを入れ子(ネスト)構造で表示ができます。
このモディファイアで呼ばれた子供のデータは、親のデータから参照されて、親のデータの一部として一度に表示されます。
順番に表示をするのではないので、データの前後関係による遮蔽などの問題なく表示ができます。
(もちろんデータが正しくつながっていればですが)
MRI の頭のデータを、デフォルトのデータの中に表示しています。データのサンプルとしてはよくないですが、モディファイアの機能は明らかです。
ターゲット
ターゲットのデータを中央に配置します。
(中心以外に配置する機能はまだ実装されていません)
データの中心部分は、ターゲットのデータに上書きされます。
ターゲットになったボリュームは、2重表示を防ぐために非表示になります。
サイズ
ネストされたデータを表示するサイズです。
デフォルトの0.5の時には、ネストされたデータは [0.25 - 0.75] の範囲に表示されることになります。
境界の幅
境界の幅を指定します。
この幅の間は、2つのデータの切り替えを線形補間をしながら行います。
ネストの形状
ネストの形状敏江t、ボックスのほか球が選択できます。
球状のネストは、球座標表示をしているときなどに使います。
ネストの繰り返し
このモディファイアは4段階まで繰り返して使用することができます。
そのため、「Volume_D が Volume_C の中にあり、Volume_C は VolumeB の中に、Volume_B は Volume_A の中にある」というような構造まで表示できます。
マテリアル設定
子供のデータは、親のデータとして扱われるため、親のマテリアル設定が適用されている状態になります。
そのため、子供のマテリアルの設定は使用されず、無視されます。
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