ステレオグラム設定

ステレオグラムの設定をします。
ステレオグラムモードでは、右目用と左目用の画像を別々にレンダリングして、組み合わせて表示を行います。

カメラの配置の方法を決めます。 「ステレオ無し」で、ステレオではなくします。

「1: Off-Axis」 は、2つのカメラをずらして配置します。カメラの向いている向きは平行になります。
このモードだと、無限遠にある物体が同じ位置に表示されます。
立体投影に利用するには、システムに応じて左右のトリミングが必要になります。
「2: Toe-in」は、2つのカメラを少し内向きに傾けて配置します。
厳密には正確な立体視用画像ではないのですが、角度が小さければ通常は問題は生じません。

表示方法を選択します。
「視差をつけない」「LEFT」「RIGHT」は、片方のレンダリングのみを表示(と保存を)します。

「LINE BY LINE」は、走査線ごとに交互に表示する合成方法で、下の図のような表示になります。
この方式は、ある種類の立体テレビで使うことができます。



「RED-CYAN」「YELLOW-BLUE」は、いわゆる普通のアナグリフと、その亜種になっています。



「SIDE BY SIDE」も一般的に良く使われる表示法ですが、通常はプロジェクターやモニター上で全画面表示をしないと立体表示にならないはずです。



「クァドバッファ」は、グラフィックボードにQuadroを使用している場合に使えるモードで、NVidia 3D Vision や、DLP Link といった 3D投影用の機材を(ドライバーが対応している範囲で)利用することができます。
設定ダイヤログでクァドバッファステレオを「可能な環境では使用する」として、再実行することでクァドバッファが使用できるようになります。
シャッター式のメガネを用いる方式では、60Hz または 120Hz と高速に右目用と左目用の画像が交互に表示されます。

このgifアニメーションは10Hzの場合です

クァドバッファに関する設定は、NVidia コントロールパネルの「3D設定の管理」から設定を行います。「ステレオスコピック3Dを設定」の方は、Zindaiji3で行っている表示API (OpenGL)とは別の表示API(DirectX)を用いる場合の設定なので、注意してください。



3D設定の管理から、ステレオを有効にして、さらにディスプレイモードを機材に合わせて設定します。赤外線エミッタを使って同期をとるなど、機材に応じた設定が必要なので、3D機器の説明書などを確認してください。

NVidia 3D Vision の場合には仕様から120Hz表示のみの対応なので、解像度の設定でリフレッシュレートを120Hzにあわせる必要があります。また、帯域の要求から、DVIケーブルがデュアルリンクである必要があります。



クァドバッファが使用できない環境でクァドバッファを使用しようとすると、環境によっては、エラーを出して終了してしまいます。
(wxWidgets2.8上では予め初期化が成功するかを確認する機能が無いため、終了を防ぐ方法がありません。改善は3.0以降に対応するまでお待ちください。)

クァドバッファの初期化の失敗でZindaiji3が立ち上がらない場合には、設定を元に戻すために Zindaiji3Configure.txt を削除してください。

「合成画像の出力」では、連番画像の保存時に2つの画像を1つにした画像が表示されます。
「バラバラに出力」では、それぞれの画像が別々に保存されます。ファイル名には L と R が自動的に追加されます。

アナグリフ表示のときは、バラバラに保存をすると、赤と青の画像が保存されることになります。
色の変化の無い2枚の画像を出力するときは「LINE BY LINE」「SIDE BY SIDE」と「バラバラに出力」の組み合わせで保存してください。

「Toe-In」モードのときは「Toe-In」の角度でカメラを内向きに傾けます。例えば0.5のときには、左のカメラは右に 0.5 度、右のカメラは左に 0.5 度傾きます。
「眼間距離」は、カメラ間の距離になります。

「焦点までの距離」は、立体感の目安として上のパラメーターから自動的に計算されます。
この距離だけ離れた物体がちょうどスクリーン上にくるような立体感になります。

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