4章 レイヤーワーク

ここでは2つの映像や画像などの簡単な合成を行います。

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■ 4.2 合成モード


■レイヤーを重ねると、透明度に応じて上のレイヤーが表に表示されることになりますが、通常の重なりの他にいくつものモードが用意されています。例として比較的分かりやすいモードを3つほど紹介します。



■ タイムライン上でレイヤーのモードを選択することができます。
ディザ合成を選択します。

■ディザ合成は、一つのピクセルごとに透明か不透明化を変化させて、画面全体で透明度を表現します。
透明度を時間変化させることで、少し変わったクロスフェードが得られます。

+ =

某OSの壁紙から某OSの壁紙までディザ合成を使ってクロスフェードしてみました。
GIFアニメーション(最大256色)で出力しているため、動画の色は劣化しています。



■ レイヤーを加算モードに設定します。


■加算は、その名の通り明るさを加算します。光が当たって明るくなっているような表現になります。

+ =

カクテル光線のような表現です。このモードは画面が明るくなる一方なので、加算するレイヤーの明るさは控えめにします。

+ =

別の例として、差し込む日の光と、不気味に光る目の表現をしてみました。
少しぼかしをかけたレイヤーを加算すると、光っているように見えます。



■ レイヤーをオーバーレイモードに設定します。


■オーバーレイは、灰色(50%)を基準として、白い部分黒い部分でそれぞれ、下にあるレイヤーの明るい部分をより明るく、暗い部分をより暗くする働きがあります。
ややこしいですが、簡単に言えばコントラストを残したまま色や明るさを調整しやすいモードになっています。

+ =

■グラデーションをオーバーレイで乗せてみました。

+ =

■自分自身のコピーをオーバーレイで乗せると、陰影のくっきりした強烈な光に照らされたような表現になることが知られています。
■ アフターエフェクトには数多くのモードが用意されています。

■すべての違いを理解して使いこなすのは至難の業ですが、明るくなるモード、暗くなるモード、特殊なモードなどの分類がされているので、色々なモードを試して思い描いている画面に近づくように試行錯誤するのが良いでしょう。


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