□映像ファイルにどの圧縮形式(コーデック)を採用するかは、状況に応じて様々な選択肢が考えられます。
最も確実なのは「圧縮なし」ですが、ファイルサイズは巨大に膨れ上がります。
通常ウェブなどで出回っている映像ファイルは、画面の細部を誤魔化してファイルサイズの節約をする「破壊圧縮」を行ったファイルです。最終的には配布用にこうした「破壊圧縮」を行ったファイルを作ることになりますが、こういう形式では映像編集を行うたびに、細部が破壊されて映像が劣化してゆきます。
そのため、映像編集用のソースファイルは圧縮をしないのが基本ですが、今度はファイルのサイズが悲惨なことになります。せめて少しでも圧縮しようという場合には「非破壊圧縮」を利用します。映像の種類にもよりますが、半分から〜1/3ぐらいまではファイルサイズが縮むことが期待できます。
「破壊圧縮」は、いかに小さいファイルサイズで画質の良い映像にするか、ウェブでの映像配信が広まるにつれて研究が進んでいるため、様々な選択肢が存在します。
「非破壊圧縮」は世の中にあまり選択肢が存在しませんが、フリーのコーデックとしてhuffyuv, avizlib, corepng 等が存在します。予めインストールしておくことで使えるようになります。
その他連番tgaや連番pngなど、非破壊圧縮の連番画像でも代用できます。この場合はファイル数が膨れ上がるので、長い映像ではそれはそれで取り回しが不便です。
ちなみに、よく画像ファイルに使われるjpgは破壊圧縮なので、編集用の連番画像にはあまり向きません。
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