3章 ムービーの出力

製作したコンポジションをムービーとして出力します。

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■ 3.1 ムービー出力


■コンポジションがアクティブになっているときに、メニューのコンポジションの中にある「ムービー作成」でムービーを出力することができます。



■「ムービーを作成」を実行すると、その場ですぐ出力するのではなく、「レンダーキュー」にタスクが蓄積されます。
画面に「レンダーキューパネル」がないときは、メニューの「ウィンドウ」から開くことができます。

■ここで「レンダリング」ボタンを押すと、初めて出力が行われます。
「レンダーキュー」にはいくつもタスクを溜めておけるので、いくつものコンポジションを予め編集しておいて、時間のかかるレンダリングは寝る前にいっせいに実行する、などといった利用法もできます。

レンダリングを実行する前に、「レンダリング設定」「出力モジュール」で製作するムービーの設定を行います。

■レンダリング設定のダイアログにはいくつも設定項目がありますが、PC上で見る映像を作る時には、「画質」「解像度」「フレームレート」「周期」を設定しておけば良いでしょう。

「画質」と「解像度」は最終的には「最高」「フル画質」にしますが、試しムービー製作の時には画質を下げて素早くレンダリングをするなどの応用ができます。

周期の設定で「ワークエリアのみ」にすれば、予め設定したシーンの一部のみを出力することになります。

(※ワークエリアについて言及無し:追加必要)

■出力モジュールのダイアログでは、何のファイルとして映像を出力するかを決定します。音付きの映像を作るときには「オーディオ出力」のチェックを忘れないようにします。

.aviファイルを作るときには「Video for Windows」を選択します。そのほか連番画像や、Windows Media(.wmv)、QuickTimeムービー(.mov)など様々な方式で出力できます。

.aviファイルや.movファイルは単に「これは映像ファイルですよ」という意味しかないので、同じ映像のaviファイルでも、どの形式で映像を圧縮をしたかによって中身はまったく異なります。
どの形式で映像を圧縮するかは、「形式オプション」で設定をします。

■あとは出力先ファイルを選択してレンダリングを実行します



□映像ファイルにどの圧縮形式(コーデック)を採用するかは、状況に応じて様々な選択肢が考えられます。


最も確実なのは「圧縮なし」ですが、ファイルサイズは巨大に膨れ上がります。

通常ウェブなどで出回っている映像ファイルは、画面の細部を誤魔化してファイルサイズの節約をする「破壊圧縮」を行ったファイルです。最終的には配布用にこうした「破壊圧縮」を行ったファイルを作ることになりますが、こういう形式では映像編集を行うたびに、細部が破壊されて映像が劣化してゆきます。

そのため、映像編集用のソースファイルは圧縮をしないのが基本ですが、今度はファイルのサイズが悲惨なことになります。せめて少しでも圧縮しようという場合には「非破壊圧縮」を利用します。映像の種類にもよりますが、半分から〜1/3ぐらいまではファイルサイズが縮むことが期待できます。

「破壊圧縮」は、いかに小さいファイルサイズで画質の良い映像にするか、ウェブでの映像配信が広まるにつれて研究が進んでいるため、様々な選択肢が存在します。
「非破壊圧縮」は世の中にあまり選択肢が存在しませんが、フリーのコーデックとしてhuffyuv, avizlib, corepng 等が存在します。予めインストールしておくことで使えるようになります。
その他連番tgaや連番pngなど、非破壊圧縮の連番画像でも代用できます。この場合はファイル数が膨れ上がるので、長い映像ではそれはそれで取り回しが不便です。 ちなみに、よく画像ファイルに使われるjpgは破壊圧縮なので、編集用の連番画像にはあまり向きません。

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