![]() | Quick Liquid を使うことで、ここで示している手順の最初の数手順は省略することができますが、 やはり仕組みを理解するために、慣れるまでは何度か一からセッティングしてみるのがお勧めではあります。 |
![]() | ![]() 箱の Fluid (流体)シミュレーションを有効にして Type に Domain(ドメイン)を選択します。 また、Domain Type にはガスと液体を選べるので、Liquid(液体)にします。 解像度(Resolution Divisions)等のパラメータを計算速度との兼ね合いで設定します。 CFL Number は小さいほど計算が正確に(そして遅く)なるようです。 |
![]() | ボーダーコリジョンの設定で、ドメインの境界が閉じているか開いている(流体が流れ出る)かどうかを面ごとに設定します。(*) |
(*)従来はドメインの境界は必ず閉じていて、ドメイン内に液体がどんどん貯まっていき、流れ出るようにするには別途 Outflow オブジェクトの配置が必要でした。 新システムでは、単に壁の設定をするだけなので簡単になっています。 | |
![]() | Cacheの項目で、キャッシュに関する設定をします。 キャッシュファイルは、デフォルトでは、設定の Temporary Files (一時ファイル) で設定されたフォルダに作成されるはずです。 やはり RAMディスクがあるならそこを利用するのがお勧めです。 Frame Start と End でシミュレーションを実行する時間範囲を決めます。 |
![]() | シミュレーション結果を保存(ベイク)するキャッシュ(Cache)関係の設定は、キャッシュパネルにまとめられています。 タイプは幾つかあり、Replay(*1)ではプレビュー時に自動でシミュレーションとベイクを行います(従来のケムリなどに近い振る舞い)。 明示的にベイクボタンを押してベイクを実行するモードは Modular と Final があります。 Modular は幾つかの要素ごとにバラバラに独立してベイク(*2)ができ、Final の場合はまとめて全部ベイクします。 |
![]() | 液体の流入口となるオブジェクトを作成します。 図ではドメインの上面の境界にかぶせるように配置しましたが、中にすっぽり入っていてもかまいません。 境界とかぶせるようにする場合には、境界と干渉しないようにドメインの上の境界を開けておくようにします。 |
![]() | タイプを Flow の Liquid(液体)に設定します。 Flow Behavior(フローの挙動) を、Inflow(インフロー) にすると蛇口のようにそこから液体が流れ込み続けます。 Geometry(ジオメトリ)の場合は、単にオブジェクトの形に液体が存在する状態になります。 プールの水のようなたまった水や、水滴を1滴だけ落とすような場合にはGeometryにします |
![]() | 初期速度(Initial Velocity)の設定をします。 速度0で落下する流体であればデフォルトの数値設定で良いのですが、初期に外れているチェックボックスを入れておきます。 (2.82の時点で、初速度の設定のチェックを入れ忘れている場合の挙動が不審です。) |
![]() | Replay 設定にしてプレビュー再生をするか、Domainに設定した箱で、Bake Data(データをベイク)を実行するとシミュレーションを開始します。 結果はキャッシュファイルに保存されてゆきます。 |
![]() | 進行状況は Blender の画面下部にプログレスバーとして表示されています。 計算の中断ボタンが無くなったので、中断はキーボードESCキーから行います。 |
![]() | 計算が済んだフレームを表示させると、液体表面が点の集合体として表示されます。 ただし、計算結果の表示はしていますが、ドメインの箱もそのまま表示されています。 そのため、表示モードを X-ray (Alt-Z) にしておかないと、ドメインの箱の中で肝心の流体が見えないので注意が必要です。 |
![]() | この状態は、流体の計算だけはできていますが、それを表示するための表面のメッシュの計算が済んでいません。 レンダリングしてもドメインの箱だけが表示されるだけです。 メッシュを有効にしてベイクを行います。 (ベイクの設定で Modular にすると流体の計算とメッシュの計算をばらばらにベイクできます。 メッシュの計算をせずにシミュレーションで試行錯誤して、上手くいったら最後にメッシュをベイクする、 といった手順で無駄な計算を省くことができるということになります) |
![]() | メッシュのベイクが済めば、ドメインの形状が流体の表面の形になるので、普通に表示が行えます。 |
![]() | ドメインのマテリアルの設定(半透明など)を行ってレンダリングをします。 半透明や屈折といった表現は Eevee の苦手とする分野なので、水などの表現を Eevee 正確に行うのは、多少難しいかもしれません。 (ここではマテリアルの設定には踏み込みません) |