-Blenderで煙シミュレーションをするときの手順と注意点-

2. シミュレーションを実行して表示する

煙を吐き出すオブジェクトを配置して再生する。

煙を吐き出すためのオブジェクトを配置します。四角でも球でも何でも良いのですが、ここではとりあえず板から吐き出すようにしておきましょう。

Emitterとでも名前をつけておきます。

ちゃんとDomainの箱の中に入っていないと、この後何も起こらないので注意してください。
物理シミュレーションの設定から Flow に設定します。Flow Type として Smoke もしくは Fire + Smoke を選びます。これで、この物体から煙を出すことができます。

煙の吹き出し口としては、ポリゴンその物(Mesh)か、パーティクルシステムを選べます。パーティクルから煙を出してもおもしろいのですが、まずは Mesh を選びます。

Blender画面上で再生(Alt+A)すると、煙のシミュレーションが始まり、Emitterから灰色の煙が立ち昇ります。
見やすくするために、下に色をつけたポリゴンを地面代わりに置いています。
ちなみに250フレーム分の再生をした時点で、blendcache_filename というフォルダに200MB程の計算結果が出力されています。
一回トライするだけでこの有様なので、キャッシュファイルの保存先は、RAM Diskの利用が強く推奨です。
これをレンダリング出力すると…あれっ、薄い。

プレビューでの煙は、濃さの情報などがあまり使われていないので、レンダリング時の出力とずいぶん違います。
煙の濃さの調整がまだまだ必要なようです。また、煙を吐き出している Emitter も非表示にしないと邪魔ですね。(前ページと同じ理由で、光が当たらずに真っ黒に見えています)

煙の見た目を調整する。

煙が薄いので、Density Scale の設定を大きな値にします。とりあえずくっきりはっきり見たいので10倍にしてみます。
くっきりとした煙が表示されました。しかし、よく見ると煙がのノイジーに表示されています。
マテリアル設定の、煙の計算(Intergration)のStep Sizeを小さくすることで、精度が上がります。(レンダリング時間は伸びます)
綺麗なマッシュルーム形をした煙になりました。

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